第8回  KPBライブトーク

公園とアウトドアって最高じゃない?

自分らしい公園の過ごし方

これからの公園の可能性についてさまざまなゲストと議論していく「KPBライブトーク」。2021年3月末の『KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(通称:KPB)』オープンに向けて、建設現場から9回にわたって配信していきます。第8回は、KPBのレンタル品でとして活躍するイスやテーブルなどのアウトドアグッズを販売する「キャプテンスタッグ」から、常務取締役を務める高波さんに加わってもらい、それぞれのアイテムの製作秘話やおすすめの使い方などを伺いました。

【 メンバー紹介 】

焼き網は玄関マットから生まれた?!

海の写真

そもそもなんですけど、なぜキャプテンスタッグさんがゲストに来ているか、お話しさせていただきますね。

海の写真

KPB内にはショップスペースがあるんですが、ほとんどキャプテンスタッグの倉庫と言っても良いような空間で、キャプテンスタッグさんの商品だらけなんです。KPB内の有料エリア「遊び創造labo」をご利用いただくと、折りたたみのテントやイス、テーブルなどのアウトドア用品、子ども用バイクやバドミントンなどの遊具が無料で借りられます。

もちろん中の遊具で遊んでいただくのもそうですけど、レンタル品を活用することで外の公園で遊んでいただくこともできます。公園でいろんな遊び方・楽しみ方をしていただくために、今回キャプテンスタッグさんとKPBがコラボすることになりました。すごいことになってきましたよね。

キャプテンスタッグさんのことをご存じない方もいらっしゃると思いますので、高波さんから自己紹介とどんな会社なのかご説明お願いします。

海の写真

はい、よろしくお願いいたします。改めましてキャプテンスタッグ株式会社の高波と申します。いろんなつながりから、『面白いことやろうよ』という話で商品を使っていただいて、この取り組みが始まった次第です。自己紹介も兼ねまして、キャプテンスタッグとは何ぞやというところをお話しできたらと思います。

海の写真

キャプテンスタッグの鹿のマークを見たことがある方もいると思うんですが、日本発祥のブランドです。今、私がいる新潟県の三条市は金物の町で有名なんですが、その三条市が発祥のブランドになります。

もともと「パール金属」という家庭の金物用品メーカーからスタートしまして、今でも母体はパール金属です。創業10年後ぐらいからアウトドア用品もやっていきたいということで、社長が始めたブランドになります。

1976年からブランドとしてスタートした当時は、国内にアウトドアブランドがありませんでした。海外のブランドがちょっとずつ入って来て、「キャンプ」という言葉もなんとなく知られ始めたような時代です。なので「バーベキュー」という言葉もほとんど浸透していなくて、日本だと外で何か焼くというと七輪で魚を焼くような文化が一般的で、大きな肉を外で焼くという文化がなかなか根付いていなかった時代でした。

その時に弊社の社長がアメリカに行ってバーベキューの文化を目の当たりにして、『ぜひバーベキューを作ろう』という話からこの地元の三条市、金物の町の力を活かして日本初のバーベキューコンロを作り始めました。

海の写真

ロゴも変遷があって、最初はパール金属のアウトドアシリーズみたいな形から始まり、鹿のマークは途中から入ってきました。ですので、二つ別のマークを経てから鹿のマークがブランドロゴになっていったという流れがあります。

海の写真

商品をたどっていくと、1976年のブランドスタートとともに、「ジャンボバーベキューコンロA型」という商品を発売したのが始まりです。これは国内で作っていました。今、国産にするとものすごい金額になると思うんですが、昔は国内でも作れていたということですね。

あとキャンプ系で言うとメッシュタープ。屋根を作る布を立てるものをタープと言うんですが、その側面にメッシュをつけた商品が出ました。これは“蚊帳”から着想を得ています。そこから日本初、ひいては世界初のメッシュタープを開発した話は有名になってます。

海の写真

当時は海外ブランドしかなかったんですが、だるま缶のアウトドアガスボンベを日本で初めて作ったのもキャプテンスタッグになります。シングルバーナーは今でも一番売れてる商品だと思います。

海の写真

ちなみに、キャプテンスタッグは“キャプテンの牡鹿”という意味なので“鹿番長”と呼ばれてるんですが、“鹿番長のアレ”で検索をしていただくとアルミロールテーブルが出てくるぐらいの人気になっております。こういう金属を折りたたむ設計が非常に得意なので、地元と我々が培ってきたプロダクトデザインチームの力かなと思います。

海の写真

KPBのレンタルで使っていただいているシリーズは「CANP OUT」というんですけど、もともと野外フェス・音楽フェスでの使用をイメージして作っています。それ以外にもコンパクトなキャンプとか、お手軽に使える商品を集めたシリーズですね。この商品はKPBでレンタルをして、周りの公園で使えるようになっています。

レンタルセットのシートにプリントされている等高線

海の写真

余談ですけどこれらの商品全部に等高線の柄が入っていまして、その等高線をよく見てもらうと、我々がいる新潟県三条市の等高線をもとに作っていることがわかります。さらによく見ると、実は鹿が隠れています。大きな鹿と小さな鹿が隠れてます。時間がある時にゆっくりと探してみてください。小さな鹿がいるところが我々パール金属、キャプテンスタッグがあるところになっています。

海の写真

会場ではシートを広げて、鹿を探しています!

海の写真

これだけで時間終わるくらい面白いですね!

海の写真

大きな鹿の頭がどこかにあってですね。ちなみにこれ、角が2つあって顔があって、体がつながっている。

海の写真

ほんとだ!

海の写真

小さい鹿はつぶれていて、探しづらいんですけど。

海の写真

今日からキャプテンスタッグマニアですね(笑)。

海の写真

一応公表はしていなくて、口コミだけで伝えてますのでぜひ探してみてください。

海の写真

どうですか?思ったより、キャプテンスタッグさんに歴史があるっていうのはびっくりじゃない?

海の写真

それもそうだし、そもそもパール金属さんって何を作られているんですか?

海の写真

家庭用品と言われるものはほとんど作っていて、フライパンはおそらく日本で一番売ってるメーカーだと思います。鍋とかやかんとかキッチン用品、製菓用品、お風呂周りとかですね。家の中で使う商品をほぼほぼ作っています。

海の写真

そういう背景があったことも知らなかったので、まずそこにびっくりしました。その積み重ねがキャプテンスタッグさんのものづくりにつながっているように思いますね。

海の写真

まず、アメリカのバーベキューを日本でやったろうみたいなね。そのスピリッツが面白いですよね。

海の写真

その当時大きい焼き網が存在してなかったので、その大きさを試すために最初に使用したのが金網の付いている玄関マットなんです。マットのブラシを燃やして金網だけにして、そこにレンガを組んで、かまど風の場所を作ってそこで焼いてみたら良かった、ということで60㎝×40㎝の今でも売れ筋の網のサイズがあるんですが、そのサイズに関しては玄関マットから来ているという逸話もございます。

海の写真

すごいね~。今回のキャプテンスタッグさんのお話はパール金属のものづくりにつながってくるので、正直これで2時間行けちゃいます。それでご飯食べちゃうくらい十分なお話ですね。

240kgの荷重試験を乗り越えたチェア

海の写真

先ほども話に出たブランドシリーズ「CAMP OUT」なんですが、なんとKPBではテントまで借りることができます。中身はキャリーとテーブル、テント、チェアが2つとシートですね。

「CAMP OUT」のレンタルセットを借りれば公園ですぐにピクニックができる!

海の写真

セットで借りられるんですか?

海の写真

借りられるの!すごくないですか?金額的には平日ですと入場料の600円をお支払いいただくと借りられる。

海の写真

安っ!!

海の写真

もちろん家族で来ていただいて、『中で十分遊んだしそろそろレンタル品借りて外で遊ぼうか』ってこともできる。そもそもなんですけど、この場所の近くには「学びの森」っていう公園があって芝生があるんですよ。その芝の緑とレンタル用品の黄色、どうですか?これ想像するだけで良いですよね?

海の写真

そうですね!

海の写真

改めて、どういうものがセットに入っているか詳しく教えていただけませんか?

アーカイブ動画の18分10秒あたりからレンタルセットの解説をご覧いただけます

海の写真

そうですね。4輪キャリーと言われる収束形のキャリーでアウトドアグッズを運んでいただくという流れを考えてました。これで全部持ち運びもできて公園まで行けると。 収束型のチェアも2つ入っています。

そして、テーブルは4段階に高さ調整できるんです!レジャーシートは200㎝×145㎝で広めにとってますので、ご家族でも十分使っていただけますし、丸めて収納もできるようになってます。

一番はポップアップテント。結構大きいので中に家族で入ることも出来ますし、子供達を中で寝かすというのもできるかなと思います。このポップアップテントの前にシートを敷いてもらえば屋根+レジャーシートとしてだいぶ広い居住スペースができます。

海の写真

どうですか?高波さんが作ってくれたテントがあってシートがあってチェアがあって公園で過ごす。このセットが入場料で借りられる。今、通販サイトみたいな話し方になってますけど。これがKPBに5セットあるんですね。正直、取り合いになっちゃいますよね。

そして、独自に開発したLINEのアプリを使うと、レンタル品の在庫確認や借りたり返却したりということが全部完結できちゃうんです。このアプリはKPBを運営する飛騨五木がIT企業のGoccoさんと開発しています。そこも含めて、このアウトドアセットは目玉中の目玉ですよね。

海の写真

ちなみにたたみ方も覚えておいてほしいです。開いた状態からたたむとおにぎり形の平らな状態になります。次は足を下に置いていただいて、頂点を中に丸めてもらいます。そうすると左右から輪っかが寄ってきますんで、これで丸くなります。これで収納完了です。

海の写真

すごいっすね!今までも公園でアウトドアをやる風景はあったと思うんですけど、皆さんが重い物を家から車に積んで持ってきていたのが、ふらっと公園に気軽に来て、借りて、気軽に片づけて、帰るというスタイルができます!

このアウトドアセットでも僕的には満足なんですけど、これ以外にも借りられるものがありまして。それがちょうど僕らが座っているチェア。この感じ、(ゆったりしていて)やる気なくなるよね。これも借りられちゃうんですよ。こちらに関してもキャプテンスタッグさんの職人の技がありまして、高波さんチェアの話お願いします!

海の写真

そうですね。アウトドアのチェアというのは折りたたんで小さくして持ち運ぶので、家具とは別でよりコンパクトにして、かといって耐荷重には耐えなければいけないので、強度がとても重要なポイントになってます。

実は家具にはJIS基準があるんですけどもアウトドアファニチャーに関してJIS基準はないので、すべて各メーカーの裁量に任されてるんですね。その中で、うちは相当数は売ってますので、チェアについてはより厳しく開発をしています。例えば他社さんですと80キロ荷重の商品に関しては、大体2倍荷重の160 ㎏の試験をすることが一般的に言われてます。ですが自社では、ちょっと足りないなというところで。

海の写真

足りなくはないですよ(笑)。

海の写真

3倍荷重の240㎏の試験をして、通らなければ発売できないです。なのでキャプテンスタッグで商品を発売する時には、最後の品質管理部の壁が非常に高いんで、そこをクリアしないとなかなか販売できないというところで苦心してものづくりをするんです。今回はちょうど入荷したての軽量のチェアを発売しました。非常に軽くてコンパクトになる。収納袋に収納して、広げるとこの大きさになるジュラルミンのチェアになります。

海の写真

実はこのようなチェアは各社で作られています。でも、このチェアはずっと品質管理部の壁を通ることができなかった商品なんです。まずは非常に細い足で持ちづらいところ。あとは、支柱が1本になるとねじれ現象が発生して、金属疲労であるとか、ねじれることによって座った時に倒れてしまうということがありました。加えてシンプルにこの構造だと3倍荷重に耐えられなかったので、何度も開発が頓挫をしていたんです。

最終的には支柱を2本にすることで荷重をクリアして、ねじれを最小限にすることができました。まったく左右のねじれはなくなって、危険を回避できたということで商品化しました。ですので、かなり時間のかかった商品になります。あとは、後ろの生地が破けるという話も聞いていたので、かなり強い生地を使って予防をしています。これも迷うことなくたたむだけで棒状に収納できます。 片手で簡単に持てるほど小さくなります。

海の写真

ありがとうございました。開発秘話だけでもめっちゃ面白い!

海の写真

そうなんですよ!変な言い方ですけど、アウトドアの業界ね、いろんなものが作られているんですけど。キャプテンスタッグさんはデザインも良い・かっこよく・おしゃれっていうのもそうなんですけど、実は一番の面白さって技術なんですよ。これは、買う段階では中々わかんないじゃないですか。高波さん忙しい方なんで絶対無理ですけど、僕ね、月に一回キャプテンスタッグの新商品秘話を聞きたいくらいですよ。

海の写真

ぜひいつでも言ってください!

海の写真

今、KPBの西側にレンガ広場を作ってまして、そちらに増設でキャプテンスタッグさんのグッズもご用意しています。イベントの際には焚き火ができるようになってます!

海の写真

焚き火台ですね。最近焚き火は非常に流行っているので、その周りの商品もどんどん増やしていっています。KPBにある焚き火台は六角形で、火の燃え方が非常にきれいに見える形なんですね。聖火台に関しても実は六角形のものが多くてですね。

「ヘキサグリル」という名前なんですけども、六角形にすることで燃焼効率も非常に良くて、きれいに火が見える商品です。金属をパネル式に組み立てて、平らな状態で持ち運びができるものですね。金属を折りたたませたら右に出るものはいないという職人がいっぱいいるので、このような商品を出しています。

海の写真

木に関しても実は飛騨五木さんほどではないんですが、愛着は持ってまして。周りのテーブルを木製で作ってみました。ベトナムに産地を求めたアカシアを使った焚き火テーブルになります。このヘキサグリルの六角形に合わせて六角形状の木のテーブルがあります。

ヘキサグリルとセットで使える六角形状のテーブルは、バラバラに使ってもOK!

海の写真

これも大きいテーブルですけど、一個一個が分離ができて、さらにこのテーブルすべてパネル式になっておりますので、平らな状態でカバンに入れて持ち運びができる。単体のテーブルとしても使えますし、一つ一つ組み合わせて、六角テーブルとして使うこともできるという商品ですね。個人的にお勧めなのは三ツ矢サイダーのロゴみたいな形に組み合わせて、3人でテーブルを囲むみたいなこともできますよ。アイデア次第でいろんな形ができる楽しさがあります。

海の写真

質問なんですけど、この商品ってすべてパール金属さんが作っているんですか?

海の写真

協力工場に作ってもらってるものもありますし、パール金属の製造部門にあたるパール工業という地元の製造部門もありますので、地元のステンレス製品なんかは自社で作っています。

海の写真

勝手な偏見ですけど、最近のものってすべて中国で作られているんじゃないかという感覚あるじゃないですか。これが日本で作られていてだからこそ信頼というか、アップデートされていると思うのでこれからも楽しみですね!

海の写真

ちなみに弊社は金属製品の会社ですけれども、先ほど申したように木にもこだわりがある会社なんです。我々の社長・会長が元々木工屋の息子達でして、その息子達が地元の消費を得るために金属の会社を始めたという経緯がありまして、木製商品へのこだわりが強いんです。元社長が産地を求めて開拓をして作ったという経緯もあります。金属もそうなんですが、木製への意欲も非常に高い会社です。

海の写真

キャプテンスタッグさんって商品数どのくらいあるんですか?

海の写真

登録数だけだとエクセルが足りなくなるくらいなんですけど。 キャプテンスタッグだけで言うと1万5千点くらいはあります。

海の写真

えっ!エクセルって足りなくなるんですか?

海の写真

ってことがあるんですよ。キャプテンスタッグにかかれば!

海の写真

昔のエクセルはね、家庭用品も含めると全然足りなかったんですよ。

海の写真

その点数だけ開発秘話があるということなんですよ!高波さん、商品解説ありがとうございました!

イスを1脚持って外に出かけよう

海の写真

アウトドアのこれからというか、キャプテンスタッグがこれから始める・始めている面白い案件が様々あると思うんですけど、ご紹介いただけないですか?

海の写真

はい。御社との取り組みも面白いなと思って関わってますし、最近では、地元の「妙高サンシャインランド」という遊園地を『面白くしたい』『中でキャンプをしたい』というお話をいただきました。我々は基本的に面白いものには飛びつく感じなので。夜の園内でキャンプして、観覧車に乗って、星を見ることができるんですね。

あとは、沖縄の久米島にある「風の森」っていう子供たちを預かる学童施設。自然の残るこの島を大切にしていきたいということでジブリの宮崎駿さんが発起人を務めているんですけども。そこで子供たちは遊んで宿泊できます。自然を体験してもらいたいということで『キャンプ用品を使うといいんじゃないか?』という話があって、協力をさせてもらっています。

海の写真

地元のキャンプ場をプロデュースさせてもらって、レンタル品を使ってもらっていますし、最近は町おこしとしてキャンプを取り上げるところも増えてるので、高知県の大月町さんと組んでいます。高知県全体をアウトドアの県にしていこうということで、高知県庁さんと大月町さんと話をして「大月エコロジーキャンプ場」さんでレンタル品をプロデュースさせてもらったりとかですね。いろいろ話があれば、行きますよ!

海の写真

会社の規模感ってどのくらいですか?

海の写真

パール金属として大体700人ぐらいの会社になりますね。なので各拠点には営業所を構えているので、何かありましたら駆けつけますのでお声がけください。

海の写真

規模感とフットワークってジレンマ関係にあると思うんですごいですね。

海の写真

今回、キャプテンスタッグさんがこうやってくれるという面白さ、ただアウトドアの商品が借りられるだけでなくて、キャプテンスタッグさんがそもそも面白いということを一番伝えたい。正直、この話は尽きない。

翼君はアウトドアってどんな印象ですか?

海の写真

だいぶカジュアルになった印象ですね。高波さん、これからアウトドアってどうなっていくんですかね?

海の写真

最近はキャンプがブームになって、注目はされてるんですけど、やっぱり人間は外で遊んだりとか、太陽の下で走ったりするのが気持ちいいじゃないですか。キャンプって言うとハードルが高いイメージがまだあると思うんですけども、その辺は特にキャプテンスタッグの一つの使命だと思うんです。よりハードルを下げて気軽にキャンプとかアウトドアに出かけて欲しいなあということはものづくりを通して、皆さんに体験してもらいたいなと思います。

※イメージ写真

海の写真

最近「チェアリング」っていう言葉も出てきました。イスを1脚持って外に出れば、それはもうアウトドアだよね?ということを提唱されてる方がいて、その活動のスタートの時から話をしていて、そのアクティビティをぜひ広めていきたいよねということで本を作った時も協力をさせてもらいました。今そんな言葉が注目をされているんです。

1脚のイスを持って、外に出かけるというだけでもアウトドアなので、それぞれの楽しみ方を外でやってほしいなと思います。その時にはぜひキャプテンスタッグの商品を一つ二つ持って出かけていただけるとうれしいです。

海の写真

アウトドアの概念が広がっていくことで、キャプテンスタッグさんの作っていくものの可能性が広がっていくのかなと思うんですね。でもそうなると、ターゲットが絞れないんじゃないかなと思うんですけど、どんな人に対してどんなものを作っていこうと思っているんですか?

海の写真

そうですね。いろんなターゲットがあると思うんですけど、いろんな価格帯ももちろんありますし、デイキャンプをする人にはデイキャンプに適した商品があるし、一泊のキャンプをする人には一泊のキャンプに適したものもありますしね。長く滞在する人にはそれなりの商品があるので。

キャプテンスタッグの長所はこの幅広い商品群なので、ビギナーからそれこそ玄人のキャンパーさんまで満足できるものづくりを心がけているところですね。なのでターゲットを絞ったブランドにはしていないと思ってます。

海の写真

それができるってすごいことですよね。みんなやりたいけど、全員ターゲットにしたいけどそれができるってすごい!

海の写真

キャプテンスタッグとして、商品群のグラデーションがシリーズごとに展開されているということでよろしいですか?

海の写真

そうですね。「エクスギア」とかそういうシリーズ名があって、そこを一つの点としていろんなカテゴリーのシリーズも展開してるので、自分に合ったシリーズや商品は必ず見つけられる商品構成かなと思います。カタログも非常に分厚いので、我々でも探すのにちょっと苦労するぐらい商品もあります。ホームページでPDFが公開されてますので、お時間あるときは皆さんチェックしてください。

海の写真

皆さん覚悟して、見てください!なかなか終わらないカタログですね!

海の写真

うちの営業はそれをもって営業しているんで、たぶん筋力が鍛えられてると思います!シェラカップも説明するんですよね?

海の写真

そうだ!KPBではレンタルできるのもそうなんですけど、今回はなんと!高波さんお願いします。

海の写真

先ほどのステンレス商品は地元で作ってるという話をさせてもらったんですけど。特にキャンプで必ず使う商品に「シェラカップ」があります。ステンレスの柄がついたカップなんですが、このカップがあることでコップにもなって、お皿にもなって、メモリが付いているので計量カップにもなってて、もちろんこれ火にかけられるので、鍋としても使えます。スタッキングもできるので、何個も持って行ってもかさばらないので非常にキャンプでは重宝される商品です。

シェラカップは地元でずっと作っているんですけれども底面にレーザー刻印を入れまして、2021年3月27日って書いてあるんです。まさにオープニング用のシェラカップになります。こちらを限定で発売してますんで、皆さんこれもご注目をいただければと思います。私もこのサンプル一個しか持ってないです。

KPBオリジナルシェラカップ。100個限定で発売中!

海の写真

限定100個!今、シェラカップ自体が品薄なんですよね?

海の写真

そうですね。本当に品薄ですね。外国の大きい工場で作ってるというよりも、地元のいろんな職人さんに作ってもらってるんです。まずプレスの技術があり、その後に磨きの技術とかですね。あと弁解という処理があったり、洗浄という処理もあるんですが、洗浄は別の工場に頼んでいます。燕三条って、実は分業の街なんですね。いろんな工場を経て、この1個のシェラカップが出来上がっているという、ものづくりの町の技術が結晶したシェラカップになってます。

シンプルに斜めにおいてガタつきがないんですけど、このフラットを出すことも一つのプレスの技術なんですね。上型と下型で挟んでこの一枚の板を絞っていくんですけど、この精度を出せるのが地場の技術力になります。さらにこのレーザーの刻印がありますけどもこれは焦げ茶色のレーザー刻印をやってますが、非常に細かいところまで出すことができます。

海の写真

これに燕三条が詰まっているんですね。すごいものづくり!

海の写真

さらにいうと、シェララップ周りの商品も結構置いてもらっています。シェラカップの製作が間に合ってないにも関わらず、いろんなアタッチメントを作ってます。シェラカップは色々積み重ねると上が必ず開くので埋めるものを作りました。

ミニスライサー・薬味おろし・大根おろし器・エッグセパレーターになるアタッチメントもあります。持ち運ぶときはシェラカップに取り付けられるスプーンも作りました。さらにフォークも作りまして、この上からスタッキングができる二重の歯をつけてます。これで二つを持ち運べるようになる。さらにおしゃれに見えるように革のカバーを作りました。

海の写真

実はこれすべて地場産業で作っています。金物の町で金型の技術があるので、プラスチック成形も盛んなんですね。なのでプラスチック系の商品も地元で作ってますし、あと燕三条は工具の街でもあります。革のバッグや工具バッグを作ってるんですけども、これも隣町の加茂にある革細工の工場で作ってもらっています。

海の写真

ありがとうございます。あえて失礼なこと言わせてもらいます。やりすぎですわ!キャプテンスタッグ。それはやりすぎですわ。

海の写真

商品づくりに関しては、ネタのように楽しみながら作ってますね。

海の写真

翼君どうですか?キャプテンスタッグさんのお話聞いて。

海の写真

終わっちゃうんですか?あと30分とか余裕でいけますよ。

海の写真

じゃ、翼君のほうから一個だけ聞きたいことある?

海の写真

悩むな~。僕はまちづくりに興味があって、この世界で活動しているんですけど、先ほどのお話にもあったアウトドアとまちづくり。アウトドアから見た時のまちづくりって、どう考えてるんですか?例えば今面白いと思う街だとか、そこにアウトドアがどう関わっていけるのか。みたいなところをお聞きしたいです。感じていることとかあればお願いします。

海の写真

結構難しい質問ですけど、まさに皆さんの話を去年からいろいろ聞かせていただいていて、取り組みがすごい面白いなと感じてます。そういう話もいろいろいただくようにはなってるんですけども、皆さんのようにここまできれいに形にしているところってあんまりないのかなと思っています。

先ほども言ったように、アウトドアグッズを身近に使って楽しんでもらいたいなっていうのがやっぱり我々の一番の目的ですし、そのために商品を作っているので、そういう場を広げてもらうっていうのは我々にとってもありがたいです。なので今回の取り組みはすごく注目してますし、楽しみにしてるところです。

海の写真

3月27日のオープン後は皆さんにレンタルセットを楽しんでいただいて、それきっかけで『マイチェア買おうかな?』とか新商品にも目を向けていただいて、さらにはアウトドアグッズを家庭で日常使いできますからね。実は、施設の中で営業されるお店(ajara)がキャプテンスタッグさんのホーローを使って食事を提供されるようですよ。

高波さんの方からアウトドアの可能性とか、語っていただいて締めたいなと思うんですけどよろしいでしょうか?

海の写真

そうですね。ほんとはそちらに行きたかったんですけれども、コロナで移動ができない状況で。やっぱりその中でキャンプが注目されて、これからも注目されるアクティビティの一つかなと我々も期待をしていますし、家の中でも使える商品もたくさんありますし、普段使いしながらそれをまた外に持ち出せる商品もたくさん開発してます。

もちろんキャンプを楽しんでもらいたいし、キャンプはハードルが高ければ庭でもいいですし、家の中でも結構なので、ぜひアウトドアを楽しんでください。その際に一つキャプテンスタッグの商品を持って出かけていただければ幸いでございます。

海の写真

ありがとうございます。新しい公園の使い方・新しい日常として、公園でアウトドアグッズを使って、自分らしい使い方を見つけていただければと思います。ということで第8回のライブトークをこれで終わりとさせていただきます。ありがとうございました!

海の写真 海の写真

ありがとうございました!

第7回

第9回